料理のレシピーを提供しているインターネットサイトは、Epicurious、All Recipes、Bing、FoodNetwork.comなどいろいろある。この混み合った領域に今度新たに、セマンティックな食べ物検索という新たな武器で乗り込んできた新顔がいる。そのYummlyと名乗るサイトは、その新しい検索方法によって、Web上の50万あまりのレシピーからの、発見と共有を行う。
ほかのレシピーサイト同様に、YummlyもWeb全域からレシピーを集める。しかし、既存サイトと異なるのは、フィルタと検索機能が詳細で強力なことだ。フィルタは、食品/食材のタイプ、コース、原料などだけでなく、ダイエット、アレルギー、栄養、価格、料理法、時間、味、ソースなどなど、いろんな項目で行える。
見つかったレシピーを、ユーザが好みに合わせて編集し、それを保存することもできる。材料の量などは、その新しいレシピーをもとにYummlyが再計算する。たとえば4人用のレシピーを1人用に書き換えたいときは、そのために必要な量の再計算をYummlyがやってくれる。またYummlyは、レシピーに書かれている材料とそれらの量から、その料理の栄養価を計算する(カロリー、脂肪、タンパク質、炭水化物など)。ユーザは、ほかのWebサイトで見たお気に入りのレシピーを、Yummy上の自分のレシピーボックスに保存できる。さらにサイトは、ユーザのレシピー検索に基づいて、そのユーザの食べ物の好みを'学習'し、好みに基づくレコメンデーションを行う。
それまでStumbleUponやeBayの社員だったDavid Fellerが2009年に作ったYummlyは、これまでのものよりも強力な料理レシピー検索エンジンと言えるかもしれない。次のような、そうそうたるエンジェル投資家たちが投資している点でも、注目に値する: Michael Dearing(Harrison Metal Capital)、Jeff Jordan(OpenTable CEO)、Bruce Shaw(The Harvard Common Press社長)、Bill Cobb(eBayの元社長, PepsiCoとYumの元役員)、Brad O'Neill(TechValidateのCEO, StumbleUponの創業投資家)、Justin LaFranceとGeoff Smith(StumbleUpon協同ファウンダ)。
Yummlyの最大の課題は、人集めだ。しかし料理好きな人がいったん強力な検索ポータルを見つけたら、おそらくこれまでのレシピーサイトへは行かなくなるだろう、と私は思う。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
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