2010年6月22日火曜日

iOS 4.0について知っておくべき5つの重要ポイント

Bylineから


夢の未来へようこそ! といってもほんの入口だが。iOS 4.0がiPhone 3GSと新しい(2009年以降発売の)iPod Touchで利用できるようになった。iPhone3Gや(まだいるのか?)初代のiPhoneユーザーはツイてない。ヒッピー・コミューンにお戻りください。

いや冗談、冗談。別に必要もなくて金を使う必要は全然ない。われわれはここ数週間iOS 4.0をテストしてきたので、感想をまとめてみた。参考にしていただきたい。

1. マルチタスク:iOS 4.0のマルチタスクはまだ初歩的な段階に留まる。Appleの発表スケジュールの関係でデベロッパーはマルチタスクに対応する時間がほとんどなかった。その結果、現在のマルチタスクはあまり実際の役に立たないものが多い。先週末、MG Sieglerが次のように書いている

こうしたアプリに共通して使われているのは「高速アプリ切替」機能だ。つまり普通にマルチタスキングと考えられている機能はiOS 4には実装されていない。つまり複数のアプリがそのままバックグラウンドで作動するわけではない。こうした本式のマルチタスクはリソースを多大に消費し、特にバッテリーのもちを悪くするとして実装を見合わせたのだろう。その代わりにAppleがサードパーティーのアプリに提供しているのが「高速アプリ切替」だ。これは一部の機能のバックグラウンド動作を許可すると同時に、すべてのアプリが実行状態を簡単に保存できるようにし、高速なアプリ切り替えを助けている。

つまりiOS 4.0になってもまだマイノリティー・レポートのようなことはできないということだ。たとえばゲームをしていてGPSツールに切り替えたとする。この場合に、次にゲームに戻ったときに前回の状態がそのまま維持されている保証はない。この点ではBackgrounderというジェイルブレイク・アプリの方が現在のiOS4.0よりもうまくマルチタスクを処理している。

裏技:アイコンを左にスライドさせるとiPodコントロールが現れる。

2. 壁紙の選択:iOSのユーザーはさっそくにも壁紙のカスタイマイズを始めたいところだろうが、大きな自由には大きな責任が伴なうのを忘れてはならない! 背景に自分のネコの写真なんか使うとえらく見にくいデバイスになるおそれがある。デフォールトの壁紙をそのまま使うのが無難だと私は思う。そうはいってもユーザーはカメラに今回新しく付け加えられたズーム機能を使ってあれこれ壁紙づくりに勤しむことだろう。このズーム機能は驚くほどスムーズで感心した。

3. Game Center:今までサードパーティーのサービスだった機能ををAppleが直接提供するようになった。 これまでiPhoneでゲームをするときに、スコアを共有したり、友達と対戦したるするのにサードパーティーのネットワークサービスを利用していたが、これがAppleのGameCenterにとって代わられた。このサービスは対戦相手の検索やスコア共有などの機能を提供する。残念ながら、現在のゲームでこうした機能をサポートしているものが少ないのでGameCenterはあまり活用できない。しかしiAdやiBookの場合と同様、Appleが直にこうしたサービス提供に乗り出してきたことは、こうしたサービスで収益を上げることを計画していたスタートアップにとっては悪いニュースだろう。

4. ジェイルブレイク:まだこれでも機能がもの足りないようなら、iOS 4.0でもRedSn0wを利用してジェイルブレイクすることは可能だ。それでどんなことが可能になるのかというと、実はあまりない。Appleが承認していないいくつかのアプリをインストールできるようになるだけだ。ただしキャリヤのアンロックはiPhone4ではサポートされていない。

5. ビジュアル:特に新しいフォルダやスライドするウィンドウはかっこいい。 ビジュアルはiOS 4.0で全体として改良された。特に3.x OSの各種デバイスと4.0を並べて比較すると4.0の素晴らしさがよく分かる。OSデザインの観点からは、iPadがほとんど原始時代の遺物に見えるほどだ。

重要な注意を一つ。3GSに新しいOSをインストールすれば、 以上説明した新機能はすべて作動する。 iOS 4.0を試してたいからといってハードウェアをiPhone 4に買い換える必要はまったくない。3GSのユーザーは落ち着け。悪循環を断ち切るのだ! …というものの、私自身はiPhone 4を受け取るのに木曜日に朝の6時から店に並んでしまった。下のThe Oatmeal のマンガそっくりだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01





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