2010年7月7日水曜日

「Apple広報は間違っている。Steve Jobsの『頭を冷やせ。たかが携帯』メールは本物だ」とBGRが断言

Bylineから

先週、Boy Genius Report(BGR)が不満を抱いたiPhoneユーザー、Jason BurfordとAppleのCEO、Steve Jobsの間のものとされるメールのやりとりを公開した。BurfordはiPhoneのアンテナ問題に関して激しい言葉で苦情を述べ、それにJobsが答えたとされるものだ。BGRは当初、非常に傲慢な調子の一節をJobsのメールの一部として紹介したが、後にその一節はBurford自身が書いたもので、誤ってJobsのものとしたと説明した。このやりとりはブログやニュースメディアで大きな話題を呼んだ。ところがAppleはFortuneのITブログの取材に対し、やりとり全体が捏造だと回答した。その後EngadgetもAppleに取材して捏造とするコメントを確認した

ところが、BGRはこの問題に関し、ある一節の書き手を間違えたことを別にすれば、やりとりはすべて本物であるとする フォローアップ記事を発表した。はっきり言えば、BGRは「Appleの広報がウソをついている」と主張している。BGRのファウンダー、Jonathan Gellerは「Burfordから許可を受けて彼のGoogle Appsアカウントにアクセスし、メールのヘッダーを自分自身で分析した。その結果、Apple広報の主張とは異なり、メールは本物であると確信した」と述べている。なおBurfordの要求にしたがって少額(200ドル前後)の謝礼を支払ったことを明らかにしている。この事実はメールの信ぴょう性を高めるにはマイナスの材料だが、Gellerはメールのやりとりが本物であるとして、次のように述べた。

この返信メールがAppleのSteve Jobsのメールアカウント、sjobs@apple.com以外の送り手から発信されたニセモノである可能性が少しでもあるだろうか? ノーだ。私は100%本物だと確信している。私はJasonのGoogleAppsのメールクライアントにアクセスし、ヘッダーを検査したが、捏造の形跡は認められなかった。返信はすべて本物だ。タイムスタンプにもスレッド関係にも一切矛盾はない。このやりとりはいかなる意味でも捏造ないし変造されていない。

ブログやマスメディアにおける反響を考えれば、このやりとりの真偽はやはり大きなニュースだ。実のところメールの内容自体にはさして重要な意味はない。興奮して苦情を言うユーザーに対してJobsが彼らしい抑制の効いた簡潔な表現で回答しただけだ。Appleはその後アンテナ感度問題に関して(あまり説得力のない公式見解 を発表している。

しかしAppleの広報担当が、複数のメディアに対してウソをついたのが事実とすれば、ことはいささか重大だ。広報担当が(特にAppleの広報担当が)プレスの質問を無視したり、誤解を招くような回答をしたりするのは珍しくない。しかし明らかに事実と異なる発表をするというのは別問題だ。われわれはAppleの広報に対し、BGRの記事に対するコメントを求めている。

Information provided by CrunchBase

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01





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